設立の趣旨

資源 ・ エネルギー ・ 食料の少ない日本が、21世紀のグローバル社会で生き残り、人類の発展に寄与するには、新しい価値を生み出す創造的人材の育成が必要であります。

また、近代科学技術は、人間生活に便宜さをもたらす一方、地球環境や人の心にさまざまな影響を与え、われわれの生活を見直さざるを得ない状況を作り出しています。

また、このような状況の中でいま必要なことは、人の心とその創造的なはたらきを理解し、それに見合った環境変化に対応する社会システムを作りだすことだと考えます。

私達は2つのビッグバンによって、今、ここに存在しています。

一つは137億年前に起ったとされる宇宙誕生のビックバンであり、他の一つは10万年前に現れた私たち人類(ホモ・サピエンス)の祖先が6万年前から3万年前に引き起こした文化の爆発的発達です。

これは、「文化のビックバン」と呼ばれ、最初の芸術、高度な技術、宗教がこの時期に現れたといえます。これによって知識を蓄え「なぜ」という好奇心を追求することが始まったと考えられています。

創造性についてはこれまでにも多くの議論が行なわれてきました。

芸術と科学技術での創造性、国・地域、性差、年齢による特殊性、精神疾患との関係などです。

その中でキーとなる論点は、「これまで無関係と思われていた知識の新しい結合」であり、結合に作用する「知恵」だと推測できます。

これは人と人の間でいえば「共創」といえます。創造性の健全な育成を計るためには、今、その脳科学的根拠を解明することが不可欠です。

こうした活動を実施する上で、国内外の研究機関との連携ならびに独自での実証・応用研究を考え、 「特定非営利活動法人ニューロクリアティブ研究会」を設立し、脳と創造性に関する研究と技術向上を通じ、人類の幸せに貢献したいと考えております。

発起人代表  多根 弘師

株式会社 三城ホールディングス 代表取締役社長