NCL10周年記念セミナー「創造する脳～私らしさの発見」

●開催趣旨

　「我々はどこから来たのか、 我々は何ものか 、我々はどこへ行くのか」 この詞はフランスの画家ポール・ゴーギャンの作品名によるものです。今セミナーは、生命の誕生と進化、脳の誕生と進化を読み解き、我々人間とは何ものか、我々人間はどこへ行こうとしているのか、ＮＣＬ１０年の総集編ともいえる壮大なテーマに挑戦します。

人間の遺伝子は大枠では共通であるものの、一人ひとりの持つ世界唯一のゲノムが人間の多様性を生むとされています。中村桂子先生には、人間が３８億年の歴史をもつ多様な生物界の一員であることを踏まえ、ゲノムに組み込まれた生命の知恵をどう社会に生かすべきか、その謎解きから私らしさの発見に迫っていただきます。

一方、生物に脳と呼べる器官が誕生したのは約億年前とされています。入來篤史先生には、心を宿す脳、外界を操作する脳、創造する脳の神経ネットワークがどのように生まれ、どのようにはたらくようになったのか、その謎解きから私らしさの発見に迫っていただきます。

続く、クリエイティブディスカッションでは、テクノロジー、ゲノム編集などによる社会環境の大変化のなかで、人として、ヒトとして、私らしく未来を生きる喜び、未来を創る面白さとはどのようなものかを探索したいと思います。

  皆様のご来場を心よりお待ちしております。　ＮＣＬ理事長　多根伸彦